満腹詩人ブログ

ぐっすり眠ってたらふく食らい、好んで味わうセンチメンタル。悩みらしい悩みもないのだけれど、幸せだとは思っちゃいない。ぼくもあなたも「まんぷくしじん」- まだ何を書いていくか定まらない多文量ブログ。

メインPC故障により、ブログ開設1ヶ月にして更新停止の危機。パソコンはきっと爆発炎上できる

 f:id:hasusu:20130915204247j:plain

9月某日
パソコン出火。

 

出火というのは多少のブラフ(はったり)で。
詳しく説明すると、火花が散って煙が出ました。

 

ある夜、普通に帰宅して、

いつものようにパソコンの電源ボタンを押しました。

 

ブィイイ・・・

 

一瞬立ち上がるファンの音。
そして破裂音。

・・・破裂音?

 

バチバチバチバチバチバチバチバチバチ!

 

激しく何かを弾けさせながら、
吸気口、背面の排気口などの穴という穴から
閃光を発するパソコン本体。

 

とっさのことにあたふたしながらも、
閃光を上げ続けるパソコンをどうにか停止させねばと、
私はコンセントを引っこ抜きました。

 

訪れる静寂。
部屋に立ちこめた煙。
コンデンサ的なものが焼けるニオイを久々に嗅ぎました。
とてもくさい。

 

サーキュレーターを室外に向けてとりあえず換気します。
そのまま小一時間放置。

 

そろそろほとぼりが冷めたろう。
なかったことにしてくださいと願いながら、
そっと電源を入れ直します。

 

無反応。

 

電源ボタンを押しても押しても、
何も起こりません。

 

どうやら ただの しかばねの ようです。

 

しかし悲しんでいるヒマはありません。

書き途中の書類があったので、
眠らせていたネットブックを引っ張り出し、
電源アダプタをつなぎ・・・まずはwindowsアップデートから。
溜めてるとダウンロードもインストールも長いですよねえ・・・。


さらにしばらく待って、
ネットブックがようやく使える状態になったので、
外部ハードディスクやネット上にバックアップしていたデータから
作業を再開・・・しかしこれがつらすぎました。

 

メインPCは2007年製のXPマシンがベースなので、
最新機器にくらべれば決して高スペックな訳ではない、
というか低スペックの部類ですが、
もろもろのパーツ換装やソフト的な
カスタマイズが行き届いていることもあって、動作は十分に軽快。
もう鈍重なネットブックで堪え忍ぶのは短時間でも辛すぎました。

なるべくネットブックでは作業をしたくない。
かといってパソコンごと新調する余裕はない。

 

逡巡しましたが、
とにかくパソコンの修理を試みることを
優先することにしました。
選択肢などないのでした。

 

そうと決まれば分解分解。

 

青白い閃光は見ましたが、
どこが光っていたのか、どこから煙が出たのかは、
ケースの中のことなので把握できていないのです。
まずは故障箇所をあきらかにせねば。

パソコンというものの中身には、

ざっくりいうと、マザーボードという
全部をつなげるための板がまずあります。
その上にCPU(メインの演算装置)や
グラフィックカード(画像処理専門の演算装置)などが乗っており、
周りに電源やハードディスク(情報を記録する装置)などが
つながっています。

 

最初の画像で説明するとこんな感じ。f:id:hasusu:20130915204433j:plain

 

すごく雑に説明すると、
だいたいどの部品が壊れても、
パソコンは全部が動かなくなります。

 

逆に言うと、壊れたものさえ取り替えることができれば、
パソコンはまた動き出します。

 

厄介なのは、壊れた場所が分からなかったり、
複数壊れている場合、
そしてマザーボードのような複数の部品の規格に
影響を与えるようなメインパーツが故障している場合です。

 

バチバチ音を立ててた規模や様子から察するに、
少なくとも、光学ドライブ(DVDなどの再生機器)や
ハードディスク(HDD)などの損傷ではなさそうでした。

 

なぜなら、やつらはもう少し地味に壊れるものですし、
すでに交換したことがあるので、
比較的新しい部品を使っているため
寿命までにはまだ余裕があると思われたからです。

 

だから今回はきっと、
どこかもっと致命的な部品が壊れた可能性も
高そうだなと覚悟しました。

 

ここで少し回想。

~私のPCぶっ壊れ遍歴~
●BTO(セミオーダーメイド的な)でXPマシン購入(2007年頃)
①DVDドライブ故障(2008年頃)
②HDD故障(2011年頃)
③グラフィックボード故障(2012年頃)

 

DVDドライブが壊れたときは、
ちょうどネットブックをちょうど買った頃だったので
外付けの光学ドライブを持っていたので、
しばらくそれを使ってしのいだ。

 

その後、HDDの最大容量が減り始めるという奇病に冒され、
ブルースクリーンが頻繁に出るようになってきたために、
これはHDDの故障だろうと考えて内蔵HDDを新調。
Windowsを再インストールするという経験を初めてした。

 

HDDを換装したことで強気になって、
内蔵光学ドライブも新しく買ってきたものを換装。
前は16倍速か8倍速だったと思うんですけど、
24倍速になって何かと快適に。

 

ただ、買うときに見た目について完全に油断しており、
白いパソコンでDVDドライブ部分だけ色が黒いという、
オシャレと言うよりはやや間抜けな状態になってしまった。

f:id:hasusu:20130915211756j:plain

 

でもまあ、快適は快適だ。

 

壊れたHDDは、パーティションで
分けた部分はまだ生きているようだったので、
接続は残してあまり重要でないデータ
を突っ込んでおくのに使うことにした。

 

これでまた、同じPCで当分生きていけるぞ!と思い、
調子に乗ってその後メモリも最大まで拡張(1GB→3GB)した。

 

グラフィックカードが壊れたときはすこし厄介だった。
インターネットをしていてブラウザのタブを増やした拍子に、
パソコンがフリーズする症状が増え始め、
起動時にグラフィックボードのアイキャッチ的なところで
しばしば画面が止まるようになった。

 

たぶんグラフィックカードが壊れたのだと思ったのだけれど、
もしかしたらマザーボードかも知れない。
グラフィックカードの故障であれば、
交換すればたぶん簡単に直る。
でももしマザーボードの故障だったら、無駄な買い物になるし、
それならそろそろ本体を買い換えた方が良いかも知れないと思えた。

 

当時、Windowsの次期OSが
これから出るぞというタイミングで、
買うのは少し待ちたい感じだったし、
XPのままでもしばらくはサポートが見込めるという状況でもあった。

 

判断に迷ったけれど、
HDDを換装した頃の記憶が蘇って、
自分でもなんとかできたぞ、と、すこし強気になった。

 

それで勉強がてら、
グラフィックカードの交換に賭けてみようと思った。

 

 当時の画像がこれ。グラフィックカードを外したところ。
f:id:hasusu:20130915213139j:plain

 

調べたら同じ部品はもう流通してなさそうだったから、
型番をメモして、ちゃんと対応するようなものを探した。
結果的に、4倍くらいの性能(256MB→1GB)のものを買った。

 

動かなかったらどうしようと思いながら電源を入れて、
ちゃんと動いたときは嬉しかったなあ。

 

そしてあれから1年ほどが経ち、
今回の火花事件に至った。

 

回想終わり。

 

④火花と煙が出て、故障箇所不明。(2013年)

パソコンのフタを開いて、
ぱっと眺めた感じでは、
どこが火花を散らしていたのか分からない。

 

そしてホコリがすごい。
こりゃホコリのせいで火花がでたのかも・・・。
あるいは虫みたいなのがどこかでショートしたのかも・・・。

 

さすがに今回はもう、タイミング的に、
マザーボードが故障していてもしょうがないなと思いながら、
過去の経験値によってすっかり強気になっている私。
片っ端から部品を外してみる気になった。

 

故障の判断方法は、
部品のニオイを嗅ぐこと。
煙の元を探すことにした。

 

すこし離れたDVDドライブやHDDは、
外す前からニオイの元ではないことは分かった。

 

一番奥のマザーボードが怪しいと思いながらも、
マザーボードのニオイを嗅ぐためには
他の部品を外さないといけない。

 

まずグラフィックカードを外す。

 

ニオイを嗅ぐ。
違う。
これじゃない。
よかった、この部品が一番新しいから、
これだったらショック過ぎた。

 

CPUを外すことを試みる。
いまいちやり方が分からない。

 

CPUっていうのはマザーボードにくっついてる
3cm四方くらいの金属片なのだけれど、
CPUの上には放熱用の冷却ユニットがついていて、
冷却ユニットを外さないとCPUの姿は見えない。

 

先に、横の排気用のファンを外して、
手を入れるスペースを確保したりしながら、
なんとか冷却ユニットを外せた。


どうやらCPUも異常はないようだ。
ただ、放熱ユニットとCPUの間に、
なにかカピカピした灰色のものがびっしり付着しているのが気になった。
焼け付いたものではなさそうだが・・・何だろう?

 

でもまあ、ニオイはしないから、
これが火花の原因ではない。

 

やはりマザーボードか・・・と落胆しかけ、
マザーボードの横の、
大き目の黒い箱に視線をやった。

 

待てよ、電源か。
電子部品として重要視していなかったが、
火花が散るってことはこいつも怪しい。

 

外してニオイを嗅いでみる。
くさい。
こいつだ!

 

「決して開けないで下さい」

みたいなことが英語で書いてあったんだけど、
どうせもう壊れてるに決まってるし、
通電もしてないので危険もリスクもないだろうと判断。
黒い箱を開いてみた。

 

ぱかっ。
f:id:hasusu:20130915222019j:plain

 

故障っぽい部分が視認できた。
f:id:hasusu:20130915222109j:plain

 

そして何より、くさい。
火花の原因はこいつ「電源ユニット」で、
どうやら間違いないようだった。

 

ただ、電源があからさまに焼けているからといって、
他の部品ドが無事とは限らない。

 

壊れた電源が、流しちゃいけない量の電気を
通電させた可能性もあり得る。

 

そうなると他の電子部品の無事も怪しくなる。
とはいえ、マザーボードや他の部品まで壊れていたら、
いよいよ部品交換程度では手に負えなくなるだけだ。
今の私にあまり悩むような材料はない。
とりあえず電源の交換に賭けてみることにした。

 

翌日、店頭で新しい電源を買いに行く。

それとCPUと放熱ユニットのあいだについていた
灰色のカピカピが気になったので事前に調べておいたところ、
「伝熱グリス」が塗り塗りされていたものらしい。


経年によって乾燥してカピカピしてしまうようだ。

 

カピカピしてしまうと冷却効果が下がるので、
そうしたら塗り直すべきだという。

 

せっかく分解したので、
この機会に、それも合わせて
塗り塗りしてみることにする。

 

伝熱グリスも、電源ユニットと
同じフロアにあったのですんなり見つかった。

 

電源ユニットとグリスを
合わせて購入。

 

全部で5千円弱。
PC交換と比べれば10分の1以下の
出費で済むはずだけど・・・。

 

帰宅して、組み付ける。

まずはグリス。こんなの。
f:id:hasusu:20130915223231j:plain

 

古いカピカピを拭き取って。
f:id:hasusu:20130915224815j:plain

 

新しいグリスを塗り塗りします。
f:id:hasusu:20130915224947j:plain

 

冷却ユニットを立てたらできあがり(たぶん)。f:id:hasusu:20130915225123j:plain

 

そして新しく買ってきた電源ユニットなど、
すべての配線を改めてつなぎ直します。

 

さあ、スイッチをいれるよー。

 

ブォオオン
f:id:hasusu:20130915225917j:plain

 

画面は・・・。

 

ついたーーー!
f:id:hasusu:20130915230032j:plain

 

“ようこそ”

Windowsが正常に起動したようなので、
CPUやマザーボード、その他の部品は問題なかったと判断。

 

これにて一件落着!?

 

・・・かと思ったんですけど。
分解するために移動させていたPC、
足下に置いておくとほこりなどでまた故障するかも、
と思い、ラックの上段に移動したんですけど、
右耳ばっかりうるさくなってしまいました。
新しい電源のファンがうるさいのかも。
ケチったから。でもホントうるさい。

 

今回の故障で思ったこと。
●火花が散るくらいだから、PCはきっとマンガみたいに爆発できる。
●パソコンてほこりがすごい溜まる。完全分解は無理でもこまめに撤去したい。
●これでマザーボード以外の部品交換はできるようになった錯覚。
●年1回くらい塗った方がいいというグリス、しかし面倒だあれは。
●パソコンは耳元に置くものではない。

 

ブログ開設1ヶ月目の記念日に、

久しぶりにパソコンが壊れて、
それを修理できたという話を書いてみました。
事実だけ並べたらもっとさくっと書き終わるかと思ったのですが、
画像を加工したりして結局長くなった。

 

パソコンを修理できたのは、
赤パンの記事の前日くらいでした。
やっぱブログ書くのもメインPCじゃないとつらかったです。

 

この記事で、通算18記事目。
(数えたわけではなく、はてなブログでは公開時に表示が出る。)

 

毎日は更新にはほど遠いですが、
最初の一ヶ月は、なんとか2に1回以上のペースで
そんなに間を開けず更新出来たような計算です。

 

ブログの更新には、
というか日々の生活には、
健康もPCの調子も大事ですね。
幸いネタにはまだ困っていません。

 

あとはやはり、時間の確保が課題です。

 

ご覧の通り、私は1回の記事が長すぎて、
書くのも読むのも一苦労という症状に陥りがちです。
今後はすこし短めに更新することを試みたいのですが、
書きすぎは性分なのでどうなることか・・・?

 

引き続き宜しくお願い申し上げます。
それじゃあ、またね!

 

 

 

火花が散ったとき、最初に思い出したのはこのマンガのことでしたが、
いやいやオーバークロックには手を出してないしなーと思い直しました。

87CLOCKERS コミック 1-3巻セット (ヤングジャンプコミックス)

87CLOCKERS コミック 1-3巻セット (ヤングジャンプコミックス)