満腹詩人ブログ

ぐっすり眠ってたらふく食らい、好んで味わうセンチメンタル。悩みらしい悩みもないのだけれど、幸せだとは思っちゃいない。ぼくもあなたも「まんぷくしじん」- まだ何を書いていくか定まらない多文量ブログ。

「ザック・スナイダーにハズレ無し」を検証すべく『マン・オブ・スティール』観た。やっぱりハズレ無し

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映画『マン・オブ・スティール』公式サイト

 

9月某日。
新スーパーマン始動(と映画のコピーがいってた)、
『マンオブスティール』を観た。

 

私は「ザックスナイダーにハズレなし」を提唱しており、
仮説を検証する義務を負っている訳であるので、
この作品を観ることもまた必然であった。

 

もっとも、本作の監督が
ザックスナイダーであることを私が知ったのは、
公開2~3週前にもなっていた頃。
他の映画を劇場で観た際に流れた予告編で、
ちらっと「ザックスナイダー」の名前が見えたときだった。

 

私は『アベンジャーズ』みたいな映画が好きだから、

「マンオブスティール」もそんなジャンルの映画として認識し、
「観れたらいいなー」くらいに思っていた。
「スーパーマン」であること以外はほとんどノーマークであった。

 

タイトルは把握していたのに、
なぜザックスナイダーだと知らなかったのかと言えば、
本作はてっきり「ダークナイト」シリーズ
クリストファーノーランが監督だと思っていたのだ。

 

事前の広告では彼の名前ばかりが目に付いていた。
でもノーランは製作で、監督ではなかった。
監督はザックスナイダーだったのだ。

 

クリストファーノーランでももちろん興味は惹かれるものの
ザックスナイダー作品とあらば、私にとってもはや事情が違う。
マンオブスティールは「観ねば」に変わった。

 

ところで、私がさっきから一方的に愛を叫んでいる、
ザックスナイダー監督のことを知らない人は、
案外多いのかも知れない。

 

だから私は「マンオブスティール」の本編の話に先んじて、
「ザックスナイダー」のステマを行おうと思う。

 

ザック・スナイダー(Zack Snyder)はアメリカ人。

40代のイケメン男性で、職業は映画監督。
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画像はZack Snyder Making MAN OF STEEL “Edgy” Like THE DARK KNIGHTより引用

 

彼の代表作を選ぶことは、私には難しい。
なぜなら私は、彼の全作品が好きだからだ。

 

強いて言うなら、一般的に知名度が高いと思われる
『300』(2007)の名を挙げるべきだろうか。
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レオニダス将軍役のジェラルド・バトラー


「300(スリーハンドレッド)」は、
300人の半裸の男達(スパルタン)が、
100万人のペルシア軍の侵略に抗うという話である。

 

半裸の男達が暴れ回るということで、
泥臭いアクション映画に思えるかも知れないが、
実際には美しいとすら思わせる、おしゃれなシーンが多い作品だ。
スタイリッシュムービーと呼んでも差し支えないと思う。
魅せる画が多い。

 

その圧倒的戦力差を壮絶に描いた作品であるが、
監督の音声解説を聴いたら「がんばって15人を300人に見せた」
といっていたりして、撮影自体ももなかなか壮絶であったようだ。

 

そんな「300」は彼の長編映画としては2作目で、
デビュー作は『ドーン・オブ・ザデッド』(2004)だ。

「ドーンオブザデッド」はとても怖かった!

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ゾンビ映画ですがなるべく刺激のないシーンを選びました。サラ・ポーリーかわいい。

 

私は根性無しな割に欲が深いので、
ホラー的な作品もそれなりに愛好するけれど、
その手のジャンル、しかもゾンビものを、
観てはっきりと「怖い!」と震えたのは、
このドーンオブザデッドが初めてだった。
それくらい、斬新な表現にも溢れていたように思う。

 

2013年の今でこそ、
ブラッドピットが主演するようなゾンビ(?)の大作が
当たり前のように大スクリーンで公開されたり、
アメリカで一般向けのTVドラマが制作されて
しかもそれが大人気になったりするなど、
ゾンビものは一大ジャンルとしてすっかり定着した感がある。

 

しかし「ドーンオブザデッド」が公開された2004年当時には、
ビデオゲームという媒体で先に知名度があった
バイオハザードの映画があったくらいで、
メジャー作品といえるようなものはあまり見かけなかった。

 

「ドーンオブザデッド」は、現在まで続くような
ゾンビジャンル躍進の原動力となった
作品のひとつだといえるだろう。

 

私が同じ監督の作品をすべて観たといえるのは
ザックスナイダーくらいのものだ。
それというのも彼の監督作がまだあまり多くないからなのだけれども、
すでに紹介した「ドーンオブザデッド」「300」を手始めに、
ウォッチメン』(2009)、『ガフールの伝説』(2010)、
『エンジェルウォーズ』(2011)のどれも大変素晴らしかった。

 

ちなみに私のお気に入りスナイダーは「エンジェルウォーズ」。

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全員かわいいから、もうどうしようもない。

 

エンジェルウォーズは原題「Sucker Punch」を
まったく無視した邦題が付いたことでも有名。

 

これ以前のスナイダー作品は、
リメイクである「ドーンオブザデッド」も含め、
すべて原作のあるものを手がけてきていたのだが、
「エンジェルウォーズ」ではついに完全オリジナルに挑んだ。
これがまた奇想天外で素晴らしかった。

 

お気に入りなのに「筋自体は私の好みではない」ため、
興行的には芳しくなかったという世間の評価も
クールに納得出来る一方で、
個人的には「どう考えても最高」としか受け止められず、
私を終わらない葛藤に陥れる作品。

 

好き過ぎるので、公開当時劇場で観た上に、
その後複数回レンタルしている。
たぶんまた借りると思う。

 

それで、いつしか私は
確信するようになったのだ。
「ザックスナイダーにハズレなし」と。

 

ザックスナイダーの手がけるスーパーマン。

それが「マンオブスティール」。

 

ああもう観るっきゃねえ。

 

観たくなった以上は、ネタバレ恐怖症の私のこと、
例によってほとんど何も情報を得ようとしないままで劇場へ行った。

 

その結果、大変得をした。

 

これまで述べてきたように、
ザックスナイダー監督には全幅の信頼を寄せている。
そして今回も伝説は覆らなかった。

 

上映時間まるごと、大胆で濃密な体験だった。
ものすごいスピード感。
私が見た映画の中では、
歴代最速の映画といって良いかも知れない。
席を立つときには軽くフラフラしたほどだ。
ザックスナイダーは本作においても素晴らしい仕事をしたと思う。

 

ここまでは観る前からの期待が
観て十二分に満たされた予定調和の話。
全然調べずに観て得をしたという話はここからだ。

 

キャストがとても私好みだったのだ。

ラッセルクロウは好きだとしか言いようがないし。f:id:hasusu:20130908015412j:plain

 

ケビンコスナーには一生逆らえないと思っている。
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そうはいってもモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)が
画面に出てくるだけで和んでしまうよね。f:id:hasusu:20130908015623j:plain

 

監督以外の情報をまったくチェックしていなかったけれど、
お気に入りの役者さんがこんなにいっぱい出てくるなんて。
マンオブスティールを観れば私が「幸せいっぱい」になれることは
ますます約束されていたようなものだったのだ。

 

しかも今挙げたような人たち全員に、
見せ場らしい見せ場があった。
誰かのファンだからという理由で見ても、
まったく損のない映画だと思う。

 

もちろんメインキャストも端役もかっこいい。

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クラーク・ケント役を務めたのは、
イギリス人俳優のヘンリーカヴィル。
浮世離れした雰囲気と、肉体的な力強さを併せ持っており、
スーパーマンとしての存在感と説得力が、
画面いっぱいにみなぎっていたと思う。

 

ゾッド将軍はすごく良かった。
演じるマイケルシャノンのあばれっぷりだけでも観る価値あり。
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役も良くて。
ゾッド将軍配下の女性兵士。
こういう人に蹴飛ばされたいものですね。
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博士みたいな人も良かったなあ、
キャプテンアメリカかと思った(別人)。
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あとはこの大佐も厚みがあって好きな感じだった。
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いやあ、とにかく大変面白い映画でした。
見所がめまぐるしく、とても充実していた。

 

やはりザックスナイダーにハズレ無し!

本作を劇場で観ることができて、
私は大変嬉しく思う。

 

3D字幕で観たんだけど、
だんだん2Dでも見直したくなってきたなあ。
吹き替えも気になるしなあ・・・。

 

最後に予告編youtubeを貼っておきます。
観るならぜひHDモードで観るのがおすすめよ。

 

それじゃあ、またねー!

 


映画『マン・オブ・スティール』本予告 2013年8月30日公開 - YouTube

 

 

 

これを観たらもうケビン・コスナーには逆らえない。

 

ラッセルクロウの名前が心に刻まれたのはこの作品。

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夜中にひとりで、特にヘッドフォンで観るのはオススメしません。(経験者談)

 

サンタさんこれください。

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